今回は、〝コート着用時の入室マナー〟についてお話したいと思います。
みなさんはコートのマナーについて、どれくらいご存知でしょうか。
コートを脱ぐタイミングや脱いだ後の正しい入室方法など、あまり詳しくご存知ではない方もいらっしゃるのかもしれません。
マナーはとても大切です。マナーを身に着けていると、お客様から好意を持たれ、そして大切にされます。
しかし、マナーを知らないと、お客様から軽く扱われてしまったり、悲しませる結果に…
マナーの良し悪しは収入にも影響してきますので、正しいマナーを身に着けて、収入アップを目指しましょう!
では順番にご説明していきますね。
◆――玄関先やお部屋の前で。
寒い日、お客様のお部屋に伺う際、気になるのが着ているコートを脱ぐタイミングですよね。
お待ちいただいているお客様に失礼のないようスマートに行いたいものです。
あなたはコートを脱いでからチャイムを鳴らしますか?
それともコートを着たまま鳴らしますか?
さて、どちらが正解でしょう…
正解は、お部屋の外であらかじめコートを脱いでから、チャイムを鳴らすことです。
コートを脱いだら、身なりを整えて一呼吸置き、脱いだコートの裏地を表にして、タグや縫い目などがお客様に見えないよう縦方向にキレイにたたみ、バッグを持っていない方の腕にかけます。
※寒い日の一軒家などで、チャイムから玄関までの距離が遠いご自宅の場合はチャイムの場所で脱ぐ必要はありません。臨機応変にご判断ください。
そもそもなぜ寒い外でわざわざコートを脱がなければならないのでしょうか。
その理由は2つあります。
1、コートなどに付着している外の汚れ(埃やウイルス、花粉なども含む)を、お客様の部屋に持ち込まない。
2、外からコートを着たまま入ってきたら寒そうに見えて、お客様に「外は寒いんだね。寒い中ゴメンね。」というふうに、気を使わせてしまうので、コートは外で脱ぎ、寒そうに見せない。
◆――チャイムやインターホンは、まず1回。
・チャイムやインターホンは、まずは1回だけ押して、しばらく待ちます。
※連続で何度も押さないようにしましょう。
・ドアが開くまで、扉から少し離れて立ちます。
◆――ドアを開けていただけたら。
お客様に「どうぞ」と入室を促されたり、ドアを開けていただけたら、入室します。
この時、お客様の目を見て笑顔で会釈し、「失礼致します」と言って静かに入ります。
入室後にドアを閉めるとき、お客様にお尻を向けず半身位でゆっくりと静かに閉めてください。
そして、閉め終わったら、お客様の方へ向き直って改めてキチンとご挨拶しましょう。
お部屋に上がるために靴を脱ぐ場合は、正面を向いたまま上がり、その後、お客様にお尻を向けないように両膝をついてしゃがみ、靴の向きを直してから邪魔にならないよう端に寄せます。
この時、お客様にスリッパなどをご用意頂いている場合は素直にお礼を言ってお借りしてください。
◆――入室後のコートはどこに置けばいいの?
入室前に綺麗に畳んでおいたコートは自分のバッグの上に置きましょう。
バッグは空いているスペース(椅子やソファなど)に「こちらに置いてもよろしいでしょうか?」と許可をとってから置きましょう。
決して勝手に自分の判断で置かないように気をつけてください。